高専からの大学編入【電通大編】
大雪で京王線が死亡し大学へ行けなくなったのでブログ書きます.
電気通信大学のすごいところは,1限開始時刻を45分経過してから休講情報を出すところですね.
とまあ愚痴はさておいて,電気通信大学 知能機械工学科の編入についてつづっておきたいと思います.なるべく簡潔に行きます.
1. 編入試験(推薦)の内容
私は編入試験を推薦で受験したので,推薦入試の内容メインで書いていきます.
まず,電通大の特別編入学試験(推薦)を受験するにあたって,クラス内順位が17%以上であることが最低条件となります.私は受験時,クラス内順位が4位だったので,およそ上位10%に入っていたようです.電気通信大学は千葉大学などと異なり,クラス内1位か2位じゃないと受からないといった事はないので,もし順位が基準を満たしていれば,推薦を狙ってみるのがおすすめです.
さて,具体的な試験内容ですが,受験直後にレポートを残していたのでそこから引用します.
知能機械工学科の編入試験は面接,口頭試問(数学・物理),口頭試問(専門科目)の3つから成り,その内容は以下のようなものでした.
面接・・・
学生一人に対して,教授三人の面接だった.聞かれた内容は,
志望動機志望動機に関連した質問(私の場合はロボコン関係)
将来の進路について
英語は得意か
志望動機は,考えてきた内容をそのまま述べただけです.
また,私はロボコンをやっていたので志望動機にロボコンを絡めて話したところ,ロボコンについて深く聞かれました.将来の進路は大学院へ進学しますと答えました.また,当時TOEICのスコアが570点で,これは高専生としては割と高いスコアだったらしく,英語についていろいろと聞かれました.留学は考えているか?など・・・.
全体を通して,電通大の面接はあまり深く突っ込まれることもなく,至って普通でした.しかし毎年傾向が変わっているようなので,様々な質問に対応できるようにしておくことは必要かと思います.
口頭試問・・・
数学・物理・電磁気 (10分)
数学は必ず解く必要があり、物理・電磁気はどちらか選択。自分は数学・物理を選択した。
数学は高校数学レベル。
f(x)=sinx/x の奇遇判定
f(x)をLim x→0 とした時の値
f(x)の簡単な積分
問題がもう一つあったが時間が足りなかった。3次正方行列の逆行列を求める問題だったと思う。
物理はバネ-質量系の問題。運動方程式を立てて初期条件を代入するもの。
電磁気は磁界と電流の問題。よく見ていないが基礎さえ押さえておけば解ける内容。
編入試験の口頭試問の内容は本当に難しくないです.しかし試験管の前となると話は別で,口頭試問は練習が大切だと実感しました.練習は教授の前で行うのがおすすめです,私は友達に説明する形で練習していましたが,緊張感が足りていなかったようで,本番では緊張しすぎてまともに問題が解けませんでした.
専門科目 (10分)
材料力学・流体力学・機械力学・電子回路・電気回路より2問選択。
問題を選ぶ時間は含まないと言われたので、とにかく問題を吟味した。
材料力学…両端支持はりに集中荷重がかかった時のせん断力とモーメントを求める。
たわみの基礎式を示せ。
たわみ角とたわみを計算せよ。
流体力学…ピトー管の問題
機械力学…バネ-質量系において斜面を傾けたときどうなるか。
電子回路…電流帰還バイアス回路の動作説明。
電気回路…独立電流がなんとかかんとか。よくわからなかった。
専門科目は5問から2問選択し,ホワイトボードで解答する形式でした.2問で10分なので,一問あたり5分程度という計算になります.私は当初,材料力学と機械力学を選択する予定でしたが,問題を見た瞬間に電子回路のほうが解けそうだと思ったので,材料力学と電子回路を選択しました.材料力学はそれなりに勉強していたので完答できましたが,2年ぶりぐらいに解いた電流帰還バイアス回路は9割ぐらいしか説明できませんでした.
大体こんな感じです.正直言って試験はボロボロだったので,落ちたことを確信したまま次の日に山口大学の編入試験を受験しましたが,結局両方受かってました.本当にうれしかったです(小学生並みの感想)
特別編入学試験の一般は時期的にも旧帝大の滑り止めとして利用されることが多く,頭のいい人が集まってくるためなかなかの倍率を誇りますが,推薦は問題もそこまで難しくなく,私の様なそこまで頭の良くない高専生でも十分合格できる可能性があります.
今後高専から電通大への編入を志望する学生の参考になればと思います.
電通大に編入した際にはお声がけください.